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不登校からの脱出

家庭教師の個人契約のサイトがあります。

そのサイト経由で、ご依頼のあった御家庭でした。

都立中高一貫校に入ったは良いものの、

中学1年の冬から、<冬だけ>不登校。

 

中学は卒業させてもらえて、

一貫校なので「高校には、進めた」。

 

しかし、「あっという間に」出席日数不足で、

・留年あるいは退学の危機!

 

どうにか方策はないだろうか?というご相談を頂いたのが、

高校1年の7月。

残りの欠席可能日数、10日。

 

 

週の半分を休むような<カスタネット登校>
 
残り10日を上手に利用しつつ、
高校1年を無事にクリアできるとも思えない。
 
仮に、進級できたにしても、
高校2年&3年と、毎年同じ事態を繰り返す。
 
不登校の原因は
「学校が合わないこと」と、
はっきりしているんだから、
 
とっとと、学校変わるべし!
通信制に移りましょう!と言い続けて、3ヶ月。
 
 

同じ年の10月の末。
 
私が過労で、
40度の熱で倒れた間隙を縫うように、
転校先の第一候補だったNHK学園に転出。
 
 
 
 

自分の居場所が、確認できたんでしょうか。
 
NHK学園の最初のスクーリングが終わった頃から、
「お昼の2時まで寝てる。昼夜逆転の生活」は、
どこへやら。。。
 
出歩くようになりました。
 
「谷保天神⇒布田天神⇒深大寺を、
自転車で、一日廻って来た」のを皮切りに、
 
・お台場の博物館に、友達と出掛ける
・東大の駒祭に、友達と出掛ける
・鹿島神宮に、友達と出掛ける
・高尾山に、一人で登る
 
 等々、ふらふらと活動し始め。
 
 
 
 

仕舞には、
 
「3月には、暇になるから、日本を旅してみようと思う。
北に行った方が良いと思うか?南に行った方が良いと思うか?」
 
と、言い出し。
 
「僻地に行きたい」という彼の要望をかなえるべく、
私と旅程を立て、
 
紀伊半島10日間の一人旅に、出発しました。
 
 
 
 

単身赴任中のお父さんを追いかけて、
4月から、一家でドバイに引っ越し、
彼も付いていきました。
 
「ドバイは、暇なので、今度は、
ヨーロッパ一周の一人旅をしてみようと思う」
 
と、語っていました。
 
 
 
 
 
 
 
 

不登校の半引き籠りじゃなかったっけ!?
 
若いというのは、
驚くほどの変化を見せるものです。
 
彼が、どの辺りで何を思い、
行動を変化させて行ったのか?
 
10年後ぐらいに、ゆっくり聞いてみたい気がします。
 
 
 
 
 
 
 
 

なお、こちら男ばかり3兄弟です。
 
彼は、次男。
長男は、浪人決定。
 
ちなみに、末っ子は小学生で、
夏に私に本を読まされ、知恵熱出しました。
 
長男は、この1年、よく勉強するように!
 
そして、次男は、
「来年の4月の末ぐらいには、戻って来てください」
 
今度は、貴方が、大学受験です!
 
 
 
 
 
 
 
 

この次男坊。
物理理論と、神話学が好きな、
今時珍しい学生さんでした。
 
ある時は、
「相対性理論が気になる」と、
目の前に相対性理論の本を積み上げて、
私を怯えさせ。
 
相対性理論だの、超ひも理論だの、
ワームホールだの、
「光速に近い速さで進む物体で、
時間が止まって見えるのは、何故か?」等々、
 
二人で、ウンウン言いながら、悩みました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
また、ある時は、
図書刊行会から出版されている
「クトゥール神話全集」を図書館から借りてきて、
読破を試みていました。
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
また、
「社会主義と資本主義とでは、
社会主義の方が、
スターリンのような独裁者が誕生しているように思う。
それは何故だろうか?」
 
こんな彼の問いかけに、
頭を抱えたこともありました。
 
 
 
 
 
 
 
 

こんな学生さんこそ、
本来のAO入試の対象だったはずだろうと思います。
 
「その風変わりな学生、うちにほしい!」と、
思われた大学関係は、私まで、是非、御連絡下さい。

ブログ「風を愛して 月を恋いて」の、

旅立ちの時(二人目)の学生さんです。

こちらも時間が経ったので、追加記載します。

元は、立川国際に在籍。

 

不登校の原因は「英語教師による暴言」です。

 

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