始まりの学生さん

2012年12月25日。

駆け込みでやって来た学生さん。

11月の模試の自己採点は

「古文＆漢文0点」。

3週間後のセンター試験を受験すると言います。

もはや、
伝説的に語られている女の子です。

随分、時間も経ったので、
書いちゃいますけど。

2浪目だったんですよね。

私のところに辿り付くまでの、
2年間の間に、

塾（予備校）と、家庭教師の業者に、
総額500万近く突っ込み。

挙句
・古文＆漢文　0点
・世界史　30点

無茶苦茶ですよね。

お正月明けの４日だったかな。
「古文が楽しい」
彼女が笑顔で言いました。

センター直前には、
「万葉集、買って来ました！」
一人で、万葉集を読んでましたね。

挙句、

「受験終わったら、源氏を原文で読んでみたい！」

読んでも良いから、

受験を終わらせてくれー！

心の中で、叫びました。

あれから9年。

「無理が通れば、道理が引っ込む」ような、

無茶振りが過ぎる大学受験に、
すっかり慣れました。

私のように、
困っている学生さんは、
大勢いると思うので、

そういう学生さんの力になってあげてほしい。

そう言い残して、
彼女は大学に進学して行きました。

彼女のその言葉に励まされ、

毎年毎年、駆け込み受験生を受け入れ、
困難極めるような案件と向かい合っています。

はや10年が経とうとしています。

あの日、

「多くの人の目に触れるように、塾を立ち上げてほしい」と、言ってくれて有難うね。

貴女が、そう言ってくれたお陰で、

私は10年間、

やって来れたし、いろんな経験が積めました。

その経験が少しは、

社会還元出来ているはずだろうと思っています

（多分）

元気にしてますか？

合格）

聖心女子大