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古代宗教
(ゾロアスター)

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世界最古の創唱宗教。

人類文化の古層として影響が存続している。

『アヴェスタ』によれば、

その始まりは教祖ザラスシュトラ(黄金の光の意)が、

燃える柴に降り立った使者、ウォフ・マナフ(善思)の

語りかけを聞いたという神秘体験である。

『ガーサー』(祈祷書)に記された言語の古拙さに鑑み、ゾロアスター教が極めて古い時代に成立したのではと、

メアリー・ボイス(Mary boyce)は主張した。

 

紀元前16世紀頃、

同じ儀礼体系を持った民族が、

カスピ海方面から南下して、

インドとイランに分かれた。

 

インドに分かれた祭祀体系は、

デーヴァを祀り、アスラを悪魔とした。

 

イラン側では、

アフラを祀り、ダエーワを悪魔とした。

そして互いに、

神を悪魔と取り替えて、

祭祀によるエスノセントリズム(自民族中心主義)が、

体系化されたという。

 

ゾロアスター教が、

後の文化に与えた影響は深甚である。

 

浄不浄に纏わる潔癖な観念、先祖霊の帰還、

死後に渡る橋と裁きの観念、

変若水(ハオマ)そして旱魃と洪水に纏わる「絵馬」、

即ち水分(みくまり)信仰は、

本邦に於いてゾロアスター教文化が、

古代の基層文化に与えた影響である。

 

唐代の『唐宋伝奇集』には、

ゾロアスター教の宇宙観を旅する説話が、

収録されている。

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